木村秀次郎氏の名が広く知られるきっかけとなったのが、かつて手がけていたカフェやレストランの経営だ。単なるタレントの親族によるネームバリューを頼ったビジネスではなく、自らオーガニック食材を取り入れ、内装や空間演出にまで妥協を許さない姿勢は、当時から飲食業界の関係者を驚かせていた。
息子の知名度に決して甘えることなく、一人の職人・実業家として店に立った秀次郎氏。現場で自ら接客を行い、食材の仕入れからメニュー開発まで細部まで目配りする姿勢は、まさにプロフェッショナルそのものだった。周囲が「スターの父親」として接しようとしても、本人は一貫して飾らない自然体の接客を貫いたという。そこには、自分の力で商売を成り立たせるという強い自立心が息づいていた。