こうしたセルフケアの手法が注目を集める裏には、西洋医学的な解剖学の視点と、東洋医学が古くから唱えてきた「気血」の滞りをほぐす発想が見事に融合している点が見逃せない。
東洋医学において肝は「疎泄(そせつ)」、すなわち全身のエネルギーや血液の巡りをスムーズにコントロールする司令塔と位置づけられている。ストレスや過労で肝の働きが滞ると、自律神経が乱れて不眠やイライラ、冷え症といった不定愁訴が現れる。
病気になってから薬で治す従来の医療から、日々の暮らしの中で病を未然に防ぐ予防医学へと舵が切られるなか、最先端のヘルスケア・医療の現場でも、自ら体調を整える統合的なアプローチが高く評価されているのだ。