「局アナ」という安定した肩書を捨て、フリーの道を選んだ当初、世間の風当たりは決して甘くはなかった。バラエティ番組では「あざとい女性」の代名詞として取り上げられ、賛否両論の渦中に置かれることも少なくなかった。しかし、彼女はそのパブリックイメージを逆手に取り、写真集の記録的大ヒットなどを通じて「美のカリスマ」としての支持を確立していった。
だが、彼女の真の狙いはその先にあった。タレントとしての消費に危機感を抱いていた彼女は、自らの声を切り売りするアナウンス業務から、他者の人生を演じる演技の道へと舵を切る。周囲からは「女子アナの道楽」「話題作り」と冷ややかな目で見られることもあったが、本人はボイストレーニングや演技レッスンを泥臭く重ね、演技者としての基礎を徹底的に叩き込んでいたという。