本作の勢いは日本国内に留まらない。翻訳版ライトノベルやコミックスの売り上げは海外市場で前年比200%を記録。特に北米やフランスでの人気が凄まじい。
現地ファンにインタビューを行うと、一様に「救いがある」という言葉が返ってくる。従来の欧米のファンタジー作品に多かった「過酷な試練を乗り越える英雄譚」とは異なり、理不尽な運命から逃れようと奔走する主人公が、周囲から無条件の愛を注がれるプロセスそのものが新鮮に映るようだ。過度なストレス社会を生きる現代人にとって、この「溺愛」という要素は、国境を越えた究極の癒やしとして機能している。