2007年日本シリーズ第5戦。対戦相手の北海道日本ハムファイターズを3勝1敗で追い詰めた中日ドラゴンズは、満員のナゴヤドームで運命の時を迎えていた。先発マウンドに上がった山井大介の立ち上がりは、まさに圧巻の一言。鋭い直球と縦に大きく割れるスライダーが冴えわたり、相手打線にまともなスイングすら許さない。
イニングが進むにつれて、球場の空気は異質なものへと変わっていった。1人の走者すら出さないパーフェクトピッチング。8回を終えて打者24人を完全に打ち取り、スコアボードには「0」が並ぶ。偉業達成へのカウントダウンに、スタンドの誰もが胸を躍らせていた。