世界平和統一家庭連合(旧統一教会)が芸能人を引き寄せようとした理由は極めてシンプルだ。信頼性の獲得、これに尽きる。一般の人間が「怪しい」と警戒する宗教であっても、毎日のようにテレビで見かける好感度の高いタレントが「この教えで救われた」と微笑めば、心理的ハードルは一気に下がる。
教団は古くから、文化人やスポーツ選手、歌手などをシンポジウムや関連団体のイベントに招待してきた。高額なギャランティが支払われるケースもあれば、タレント自身が純粋な信仰心から無償で協力することもあった。しかし、その広告効果がもたらしたものは、結果として多くの信者を生み出し、高額献金問題の被害を拡大させる片棒を担ぐ形になったという冷酷な事実だ。