明徳義塾の教育環境を語る上で欠かせないのが、高知県須崎市浦ノ内にあるキャンパスでの寮生活です。四国山地と浦ノ内湾に挟まれた静閑な環境に位置し、生徒の大多数が親元を離れて共同生活を送っています。SNSやネット掲示板などでは「外界から遮断された過酷な環境」といった極端な噂が先行しがちですが、実際の生活環境はどのように設計されているのでしょうか。
卒業生たちの回想録や学校生活の記録を紐解くと、起床から朝練習、点呼、清掃、食事、消灯に至るまで、分単位でスケジュールが決められた規律ある生活が営まれています。洗濯や身の回りの整理整頓をすべて自身で行う環境は、現代の都市部では得難い自立心を育む場となっています。
生徒のメンタルヘルスケアや教育DXの進展に伴い、通信機器の利用ルールや学習支援システムは時代に合わせて柔軟に運用されています。かつてのような一方的な規律遵守のみならず、共同生活を通じた「他者への配慮」や「自己統制力」の獲得に重点が置かれています。親元を離れて仲間と寝食を共にする3年間は、人間的なタフネスを養う決定的な経験となっています。