なぜこれほどまでに偽の情報が横行するのか。その根底には、エンターテインメント業界とデジタルメディア業界を取り巻く収益構造の変化が存在する。
衝撃的なタイトルや捏造された「独占スクープ」は、SNSのアルゴリズムに乗って爆発的なエンゲージメントを生み出す。インフルエンサーやまとめサイトにとって、アクセス数(PV)はお金そのものだ。事実確認を行わずにバズを優先する「クリックベイト(釣出し)」ビジネスが、悪意ある情報操作を助長している。
この暗部を暴いたドキュメンタリー番組の制作者はこう指摘する。「視聴者の好奇心と情熱が、情報操作の燃料として利用されている。作られた話題性によって莫大な広告収入が一部のアカウントへ流れ込んでいるのが実態だ」