どれほど強固に見えた絆であっても、支配と依存の危ういバランスの上に成り立つ関係が永遠に続くことはなかった。借金の返済に一定の目処が立ち始めた頃、二人の間には決定的な亀裂が生じる。
細木の苛烈な管理体制から逃れ、自らの足で歩み直したいと願った島倉と、命がけで守り抜いた自負を持つ細木。やがて島倉は細木のもとを離れ、独立の道を選ぶ。二人の決別は、当時マスコミによって激しい確執として大々的に報じられた。
その後、島倉は『人生いろいろ』という稀代の大ヒット曲に恵まれ、波乱万丈の人生を糧にした円熟の歌手として奇跡の復活を果たす。一方の細木もまた、自らが編み出した六星占術を武器に出版界へと進出し、運命鑑定の大家としての道を切り拓いていった。互いに背を向けた二人は、それぞれの戦場で再び頂点へと登り詰めていくことになる。