温泉に浸かりながら水平線を眺める。言葉にすれば簡単だが、ここの露天風呂「是空の湯」がもたらす没入感は別格だ。湯船の縁がそのまま海へと繋がっているかのようなインフィニティ設計。遮る壁も柵もない。ただ、目の前に広がる太平洋と、優しく身体を包み込む温かい湯があるだけだ。
泉質は、ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩冷鉱泉。湯上がりの肌にしっとりとした潤いを与え、身体の芯からぽかぽかと温めてくれる。波の音をBGMに、ただぼーっと海を眺める時間。これこそが、現代人に最も不足している贅沢な「何もしない時間」なのだろう。