妙典という地名の由来を辿ると、歴史は遠く江戸時代にまで遡る。歴史好きならピンとくるかもしれないが、この地域は徳川家康とも深いゆかりがある。塩田開発を奨励した家康の手によって、妙典一帯は江戸の食卓を支える「行徳の塩」の産地として大いに栄えた。旧行徳街道沿いに残る古い神社や寺院の数々は、当時の繁栄と歴史の深さを今に伝えている。
一方で、現代の街並みは驚くほど計画的かつモダンだ。それを可能にしたのが、大規模に実施された「妙典地区土地区画整理事業」である。かつての農地や塩田跡地が一括して再開発され、電線の地中化や広い歩道の整備、公園の適正配置が推し進められた。
計画的な都市開発によって形成された街区は、歩道と車道がしっかりと分離されており、小さな子どもを連れた保護者も安心して歩くことができる。歴史の情緒と近未来的な都市空間が無理なく同居している点こそ、この街の知られざる奥深さだ。