この独創的な世界観を語る上で欠かせないのが、長年にわたり共闘を続けるスタイリスト・伊賀大介の存在だ。二人の協業によって生み出されるヴィジュアルは、和装の「お約束」をことごとく解体し、ストリートやシネマティックな文脈へと再定義する。
本来ならタブー視されるような柄と柄の衝突、ミリタリー要素の導入、あるいは洋服用のコルセットで帯を締め上げるアプローチ。それらは決して悪目立ちのための奇策ではない。楽曲が内包する物語性や陰影を衣装という立体造形へと昇華させるための、極めて論理的で情熱的なクリエイティブの結晶なのだ。