景気変動の波に晒されてきた高級料亭・飲食業にとって、政治家の会食需要は特別な意味を持ってきた。徹底したプライバシー保護、警護が配置しやすい導線、そして何より最高峰の料理と接客。永田町の政治家たちが重用する店には、長年培われた高い信頼関係が存在する。
だが、世論の批判を受けて「料亭政治」からの脱却を掲げる若手議員も増えた。ファストフードや居酒屋での打合せをアピールする政治家が現れる一方で、麻生氏のように伝統的なスタイルを貫く存在は希少だ。永田町独自の飲食文化が伝統文化の維持に寄与している側面と、密室政治の象徴として批判される側面。その双刃の剣は、今も揺れ動いている。