このカルチャーをお茶の間のメインストリームへ押し上げた最大の功労者が、アメリカのコメディ専門チャンネル「コメディ・セントラル」だ。2000年代以降、特別番組としてシリーズ化された『コメディ・セントラル・ロースト』は、ハリウッド俳優、大物ミュージシャン、さらには政財界の著名人までをターゲットに据え、熱狂的な支持を集めた。
ステージ上では、主賓である「ロースティー(Roastee)」の隣に、辛口のコメディアンや親交の深いセレブリティたちがずらりと並ぶ。彼らは次々とマイクの前に立ち、主賓のスキャンダルや身体的特徴、過去の失敗をネタにして容赦のないジョークを放つ。タブーすれすれの過激なやり取りは、テレビというメディアの限界に挑むスリリングなショーとして定着した。