BIGBANGというグループのアイデンティティを語る上で欠かせないのが、彼らが根底に持つヒップホップのアティチュードだ。従来のK-POPグループが提示してきた優等生的なイメージとは異なり、彼らは反骨精神やサブカルチャーのエッジの効いた表現を積極的に取り入れてきた。
しかし、急速な発展を遂げたグローバルなK-POP産業においては、こうした自由で挑戦的なアート表現が時として政治的・社会的リスクと表裏一体となる。とりわけ日韓関係が繊細な時期には、ストリートアートやグラフィックの文脈で用いられた視覚要素が、双方の国で大きく異なる文脈で解釈されることが多かった。
ポップカルチャーの最前線で表現の限界に挑み続けた姿勢は、若者から熱狂的な支持を集めた一方で、保守的な層やアンチ勢力からの格好の標的ともなった。サブカルチャーの文脈を理解しないまま視覚的インパクトだけが独り歩きした構造こそが、噂が長期間にくすぶり続けた主要な要因である。