一口に新幹線と言っても、路線や地域ごとに台風に対する「弱点」は大きく異なる。例えば東海道新幹線は、静岡県内の富士川橋梁周辺などの風の通り道や、雨量規制がかかりやすい山間部を多く抱えている。一方、山陽新幹線はトンネル区間が多いものの、沿線の傾斜地における土砂災害リスクの警戒基準が厳格に定められている。
北陸新幹線や東北新幹線では、河川の氾濫による車両基地の潜水リスクが過去の教訓から徹底的に強化された。2019年の台風19号で北陸新幹線の車両が浸水した苦い経験を経て、現在は早期の車両退避プロトコルが完全自動化されており、被害の未然防止に貢献している。