彼の知名度を決定づけたのは、言うまでもなく長年放送された人気テレビ番組での活躍だ。複雑な法律問題を素人にもわかりやすく解き明かしつつ、他の出演者と一歩も引かない論争を繰り広げる姿は、茶の間に強烈なインサイトを与えた。しかし、あの番組で見せていた「頑固だが情に厚い弁護士」というキャラクターは、彼という人間のほんの一面に過ぎない。
彼を知る法曹関係者は口を揃えて、彼の本質は番組の演出ではなく、徹底した現場主義と準備の周到さにあると語る。テレビカメラの前で見せる一瞬の閃きに見える発言も、すべては膨大な判例の読み込みと事実関係の精査に裏打ちされたものだった。