オレーナ・ゼレンシカ氏の足跡を語る上で外せないのが、歴史的なスピーチの数々だ。米連邦議会での演説では、防空システムの供与を求めるにあたり「自国の子供をミサイルから守るため」という親の視点から訴えかけ、超党派の議員らの心を強く揺さぶった。
また、国際連合(UN)の関連会合や欧州議会での演説においても、難民問題や人道危機の深刻さを具体例とともに突きつけた。理性に訴える軍事分析とは異なり、人間の感情と正義感に働きかける彼女の「ソフトパワー外交」は、西側諸国の対ウクライナ支援決定を後押しする不可欠な要素となっている。