1週間で500球という球数制限ルールが定着して数年。かつてのように「たったひとりのエースが全試合を投げ抜いて完投する」美談は、過去の遺物となりつつある。現在の強豪校に必要なのは、最速140キロ超を投げる投手を最低でも3名以上揃える「層の厚さ」だ。
この変化は、選手の将来を守るという意味で大きな成果を上げている。かつて甲子園で肩や肘を壊し、プロ入り後に大成しなかった悲劇のヒーローたちは減りつつある。代わりに、継投策の妙や、シチュエーションに応じた投手起用の柔軟性が監督の手腕として厳しく問われる時代になった。