昭和の大スター・渡哲也さんが人工肛門の手術を受けた際、石原プロモーションの仲間たちは全力でサポートを行い、渡さん自身も「病気になったからといって役者を諦める理由にはならない」と現場に立ち続けました。激しい銃撃戦や長時間のロケを伴うドラマ撮影の合間にも、徹底した装具管理を行いながらプロフェッショナリズムを貫いたエピソードは有名です。
現代においては、医療材料工学の発展により、パウチの防臭性・密閉性・皮膚保護材の粘着性能が飛躍的に向上しています。激しい運動や温泉入浴、旅行なども適切なケアを行えば制限されることはほぼありません。
さらに、商業施設や駅構内におけるオストメイト対応トイレ(汚物流し・温水シャワー完備)の設置義務化が進んだことで、外出時の装具トラブルに対するインフラ面でのセーフティネットも整ってきました。芸能人たちの告白は、こうした公共設備の整備を後押しする強い原動力となったのです。