2017年の活動休止から数年を経て、PESがSNS上で放った告白は音楽業界に大きな衝撃を与えた。すでにグループを脱退していた事実、そしてメンバーとの間に修復不可能な溝が生じていたという告白は、彼らの軽妙洒脱なパブリックイメージを覆すには十分すぎた。
最大の要因は、クリエイティブと人間関係の両面における深刻な孤立感だった。PESはグループの楽曲においてフック(サビ)のメロディメイクやアレンジの要を担っていたが、制作現場での負担と精神的プレッシャーは年々増大していた。リスペクトを欠いたコミュニケーションの積み重ねや、意思決定プロセスからの疎外感が、彼の心を次第に摩耗させていったのは想像に難くない。
「自分を守るための決断だった」。彼がのちに仄めかしたその言葉通り、グループへの愛着以上に、自らの表現者としての尊厳を守るための脱退だった。決して突発的な衝動ではなく、長年の違和感が臨界点に達した必然の帰結だったのである。