白点病の個体を見つけた際、真っ先に悩むのが「水槽から隔離すべきか、水槽全体を治療すべきか」という点です。結論から言えば、白点病は非常に感染力が強いため、1匹が目に見えて発症している時点で、水槽内の水や底砂にはすでに無数の遊走子が存在していると判断するのが妥当です。
他の魚へ白点病がうつるのを防ぐため、発症魚だけを別の小型水槽やプラケースへ隔離して治療する方法もありますが、本水槽に残された魚も潜伏期間に入っている可能性が極めて高くなります。そのため、水草やエビ類が入っていないシンプルな環境であれば、本水槽ごと一括で治療を進めるアプローチが再発を防ぐ最短ルートです。
ただし、水草レイアウト水槽や、薬剤に極端に弱いエビ・貝類、ナマズ系・古代魚が同居している場合は薬を直入れできません。その場合は、発症した魚を速やかに隔離水槽へ移して集中的に手当てを行い、本水槽は水温を上げて換水頻度を高めるなど、環境に応じた柔軟な判断が求められます。