頭上から響く規則的な重低音は、橋上を行き交う車の走行音だ。世界最大級の偉容を誇る明石海峡大橋の内部に設けられた「舞子海上プロムナード」は、海面から約47メートルの高さを誇る体験型展望ラウンジである。本州四国連絡高速道路株式会社の高度な土木技術が集約された巨大トラス構造の内部を歩く感覚は、まるで空中を散歩しているかのような錯覚を覚える。
特にスリル満点なのが、床面の一部に設けられた強化ガラスの「海上フロア」だ。ガラス越しに激しく渦巻く明石海峡の潮流を真下に見下ろすと、足がすくむほどの高度感をリアルに実感できる。展望ラウンジからは淡路島だけでなく、天気の良い日には遠く大阪湾まで見渡すことができ、夕暮れ時には海と空が茜色に染まるドラマチックな光景が広がる。