家宅捜索の現場となった建物からは、パソコンやスマートフォンといった電子機器をはじめ、複数の段ボール箱に詰められた私物や書類が次々と運び出された。警察庁刑事局の最新デジタルフォレンジック技術が投入され、すでに初期化されていた端末データの復元作業が急ピッチで進められている。2026年現在の捜査技術は、数年前なら復元不可能だった暗号化メッセージや微細な位置情報ログの解析を可能にしている。
捜査関係者への独自取材によると、押収品の中には失踪直前のタイムラインを塗り替える決定的な記録が含まれていたという。京都府警察の捜査第一課長が陣頭指揮を執る特別捜査本部は、押収された資料の精査と並行して、現場周辺の防犯カメラデータの再解析を実施。これまで「空白の数時間」とされてきた時間帯の足取りが、物証の裏付けとともに急速に浮き彫りになりつつある。