番組が長年支持される最大の要因は、時折訪れる「神回」と呼ばれる奇跡的なエピソードの存在だ。足の踏み場もないゴミ屋敷に暮らす高齢男性の家を訪ねた際、散乱するゴミの中から見つかったのは、かつて愛した家族の写真と過去の栄光。淡々と語られる孤独と後悔、そして最期にこぼれた微かな微笑みは、多くの視聴者の胸を締め付けた。
あるいは、恋人を事故で亡くした若者が、当時のまま遺された部屋で静かに語る喪失と再生の物語。こうした放送回は、単なる好奇の目を完全に無力化する。偶然出会った一般人の私生活が、世界最高峰のヒューマンドキュメンタリーへと変貌を遂げる瞬間がここにある。