こうした動きを受けて、最新の体育授業や運動会では、具体的な事故防止策が着実に導入されつつある。まず行われているのが、高リスク演目の全面的見直しと代替演技の導入だ。技の「高さ」や「アクロバティックさ」で魅せるのではなく、大集団による整然とした集団行動やダンスなど、安全性の高い表現運動へのシフトが進む。
また、やむを得ず発展的な組体操を実施する場合でも、体育教諭への事前研修の徹底、厚手の安全マットの複数枚重ね、一人の児童に対して複数の補助教員を配置するバックアップ態勢の構築が義務付けられている。児童に対しては「少しでも不安や体調不良を感じた場合は中断する」権利を明記し、全員強制参加の風潮を改める取り組みも浸透している。