行政側の動きも加速している。厚生労働省は肝炎総合対策を推進し、自治体による無料検診の普及や最新治療薬の助成制度の拡充を図ってきた。しかし、重症化するまで医療機関を受診しない潜在的リスク層の存在が依然として大きな課題となっている。
現場で患者と向き合う肝臓専門医は、「肝硬変はもはや『手の施しようがない不治の病』ではなく、正しくコントロールし共存できる病態へと変わりつつある」と強調する。沈黙の期を逃さず、健康診断の血液検査でALTやAST、γ-GTP、そして血小板数のわずかな変動を見逃さないことが、生存への分かれ道となる。