接待を成功に導く勝負は、当日コースに到着する前からすでに始まっている。相手のゴルフ歴や平均スコア、普段のプレースタイルを事前にさりげなくリサーチしておくことは必須だ。特にスタート前の連絡では、集合場所やドレスコード、当日の天候に応じた持ち物の提案など、かゆいところに手が届くアテンドを心がけたい。移動手段の確認やクラブバスの時刻表共有ひとつで、相手の安心感は劇的に高まる。
当日の会話術にも明確なコツが存在する。いきなり生々しい商談を切り出すのは禁物だ。序盤の数ホールは、相手のリズムを観察しながら軽い雑談で場を温める。相手のナイスショットには短く端的に称賛を送り、ミスショット時には決して過剰にいじらず、「風が読みづらかったですね」と環境を理由にしてメンタルをフォローする。ホールアウト後のクラブハウスや移動中の車内で、相手からビジネスの話題を切り出されたときこそが本題に入る合図だ。