なぜ、これほどまでに脆く崩れ去ったのか。「知名度だけで勝てる時代はとうの昔に終わっていた」と、自由民主党のベテラン秘書は吐き捨てるように語る。勝敗を分けた最大の分水嶺は、議員としての「実績」と「姿勢」に対する無党派層のシビアな評価だった。
政策通としての地道な活動が見えづらく、国会質疑での存在感も乏しいまま期数を重ねたことへの苛立ちは、党内からも漏れていた。知名度は諸刃の剣だ。好印象を集める武器になる一方で、一度批判の矢面に立てば、その知名度ゆえにバッシングは勢いを増して増幅する。今回はまさにその負の側面が極限まで噴出した形となった。