寝室における最大の敵は、暗闇の中で放たれる青白い光と、絶え間なく供給されるコンテンツの刺激だ。多くの人が就寝前のひとときにNetflixでドラマを一気見したり、Spotifyで音楽やポッドキャストを聴き流したりしている。しかし、これが脳の視交叉上核を直撃し、睡眠ホルモンであるメラトニンの分泌を壊滅的に阻害している。
問題はブルーライトだけではない。次に何が起こるか予測できないストーリー展開は、脳内でドーパミンを大量に放出させ、覚醒状態を維持してしまう。もし音声を聴くのであれば、起承転結のないアンビエントサウンドや、単調な環境音に限定するべきだ。画面の照度を落とすだけでは不十分であり、就寝前の30分間は「脳に新しい情報を入れない空白地帯」を物理的に作らなければならない。