工科系学生の甲子園とも呼ばれる「全日本学生フォーミュラ大会」でも、ものつくり大学の存在感は際立つ。学生自らが小型フォーミュラカーの構想から設計、フレーム溶接、カーボンコンポジット成形、エンジン適合チューニングまでを完結させる過酷なプロジェクトだ。
試走と破壊を繰り返しながら最適解を導き出す経験は、大手自動車メーカーや精密機械産業におけるロボット工学の開発現場へと直結している。実際に、EVシフトや自律走行技術の開発前線では、このフォーミュラ活動で修羅場をくぐったOB・OGたちが中核を担うケースが急増中だ。図面上の数字に囚われず、振動や熱を肌で感じながらマシンを仕上げられるエンジニアは、現代の製造業が最も喉から手が出るほど欲しがる貴重な人材となっている。