オンライン予約の大手「じゃらんnet」などの宿泊動向を見ると、松島を日帰りで通り過ぎるのではなく、温泉宿に一泊して朝夕の景観美を堪能する滞在型スタイルが急速に支持を集めている。湾を見下ろす展望露天風呂に浸かりながら、夜明けとともに紫色から茜色へと移ろう海を眺める贅沢は、宿泊者だけに許された特権だ。
食の楽しみも尽きない。秋から冬にかけて旬を迎える名物の「松島かき」はもちろん、近海で揚がる新鮮な穴子や三陸の鮮魚は外せない。炭火で香ばしく焼き上げられた海鮮に地酒を合わせるひとときは、歴史散策の疲れを心地よく癒やしてくれる。日帰りでは味わいきれない美食の深淵に浸ることこそ、後悔しない旅づくりの決定打となる。