厚生労働省が実施する患者調査や各種ヘルスケア統計によると、花粉症をはじめとするアレルギー性鼻炎の罹患率は年々増加の一途を辿っている。環境変化や住環境の気密化に伴い、通年性の鼻炎に悩む人々が急増しているのが2026年の現状だ。
これに伴い、耳鼻咽喉科の臨床現場における診断アプローチも大きく変化した。従来の「鼻水をとめる」対症療法だけでなく、内視鏡を用いた上咽頭の精密検査や耳管機能の定量評価が行われるようになっている。鼻をすする動作そのものを「耳管機能障害や慢性炎症のサイン」と捉え、根本的な病因にアプローチする統合的な治療手法が確立されつつある。