毛髪の色を決定づけているのは、毛包の根元に存在する色素生成細胞「メラノサイト」である。この細胞がチロシナーゼと呼ばれる酵素の働きを介してメラニン色素を作り出し、毛髪の幹へと供給することで、黒々とした健やかな毛が育つ。しかし、何らかの要因でメラノサイトの機能が低下、あるいは細胞自体が消失すると、色は失われ白髪へと変化する。
この生理現象の全貌を解明すべく、国内外の研究機関が連携する「白髪メカニズム解明プロジェクト」では、最新の分子生物学手法を用いた解析が進められている。さらに、かつて大きな反響を呼んだNHKスペシャル「人体」シリーズでも取り上げられたように、血管網の微細な血流障害や自律神経の乱れが、局所の幹細胞に直接的なダメージを与える実態が明らかになってきた。特にデリケートゾーンは下着の圧迫や摩擦、冷えなどの影響を受けやすく、頭皮以上にメラノサイトの休止や機能停止が起きやすい脆弱な環境にあると言える。