バイクカルチャーが単なる移動手段やオタク的な趣味の領域を抜け出し、洗練された大人のライフスタイルへと昇華した背景には、カリスマ的影響力を持つ表現者たちの存在がある。自他ともに認めるモーターサイクル愛好家であり、ヴィンテージマシンから本格レースまで造詣が深い長瀬智也のスタイルは、多くの人に「バイクに乗る姿勢とその佇まいの美学」を提示し続けてきた。彼の奔放でありながら一本筋の通った姿勢は、ファッションや音楽と密接にリンクするカルチャーの土壌を強力に育んでいる。
一方で、元MotoGPレーサーの中野真矢が果たす役割もきわめて大きい。世界トップ峰の戦場で戦い抜いた圧倒的な実績を持ちながら、自身のアパレルブランド展開などを通じて、走りの楽しさと安全、そしてスマートな装いを提言。彼が主宰するミーティングやトークショーには、レーシングファンのみならず上質さを求める大人たちが集う。著名人が投じた刺激的な一石が、ストリートとプロフェッショナルの境界を溶かし、イベント全体の質的向上をもたらしている。