気象庁のデータが示す通り、今年の冬は観測史上トップクラスの暖かさだ。この温暖化が、害虫の生態サイクルを狂わせている。本来、気温が10度以下になるとノミの活動は鈍る。しかし、高気密・高断熱化が進んだ現代の日本の住宅内は、冬でも常に20度前後に保たれている。ノミにとって、これほど居心地の良い環境はない。
背景には、ここ数年のペット飼育数の高止まりもある。散歩中の犬が草むらからノミを持ち帰り、それが暖房の効いたリビングで爆発的に繁殖する。一度住み着いたノミは、数週間で数百個の卵を産み落とすため、気づいた時には手遅れになっているケースが目立つ。