映像コンテンツの主戦場が地上波からNetflixやU-NEXTなどの配信サービスへ移行したことで、ドラマに求められる「リアリティ」の基準が劇的に上がった。かつてのトレンディドラマのような記号的なキャラクターは敬遠され、視聴者は「本当にそこに生きていそうな人間」を求めている。
ここで重宝されるのが、人生の酸いも甘いも噛み分けた40代の男性俳優たちだ。若手には出せない生活感や哀愁、そしてベテラン特有の「引き算の演技」ができる彼らは、作品に圧倒的な説得力を与える。中間管理職の悲哀、怪しげな取引先、あるいは一見普通に見えて裏のある隣人。彼らが画面に映るだけで、視聴者は一気に物語の世界へ引きずり込まれる。