今後の円相場はどこへ向かうのか。ウィリアムソン師の分析フレームワークに基づくと、2026年後半にかけては2つの異なるメインシナリオが浮かび上がってくる。
第1のシナリオは、世界的な景気減速に伴う「リスクオフの円買い」と、国内企業の国内投資回帰が同時進行する場合だ。このケースでは、抑え込まれていた実質実効レートの修正が一気に進み、力強い円高トレンドが形成される可能性がある。一方、第2のシナリオは、エネルギー価格の再上昇と貿易赤字の拡大が続くケースである。この場合、円は再び軟調な推移を余儀なくされ、レンジ相場を抜け出せないままボラティリティのみが高まる展開となる。