なぜ、テレビや主要新聞はこれらの噂について沈黙を守ってきたのか。それは単に「宗教」と「ジャニーズ」という、昭和から平成にかけての日本の二大タブーが掛け合わさっていたからに他ならない。メディアにとって、どちらも怒らせてはならない存在だったのだ。
だが、その沈黙こそがネット上での陰謀論を肥大化させる結果となった。公式な報道がなされないからこそ、人々は「隠された真実がある」と信じ込み、デマや誇張が真実味を帯びて拡散していった。メディアがタブーを恐れて報道を自主規制する姿勢が、結果的にネット空間の不信感を煽るスパイラルを生み出したと言える。