松来未祐が活躍した2000年代から2010年代前半は、深夜アニメが黄金期を迎え、いわゆる「萌え」カルチャーが急速に発展した時期だった。その中で彼女は、単にかわいいだけのキャラクターではなく、コメディ要素を全力で演じきることで、新しい女性声優の立ち位置を確立した。変態的なセリフや、シュールなギャグも、彼女の手にかかれば一級品のエンターテインメントへと昇華された。
この「可愛さと面白さのハイブリッド」は、現代の女性声優たちにも大きな影響を与えている。彼女が切り拓いた表現の幅があったからこそ、現在の多様なキャラクター表現が可能になったと言っても過言ではない。彼女はまさに、一時代を築いたパイオニアだった。