結局のところ、この映画が今なお議論を呼び、時に「気持ち悪い」とまで吐き捨てられるのは、作品が持つ引力が衰えていないからだ。無関心であれば、批判すら起きない。観る者の心の最も柔らかく、そして隠しておきたい「未練」や「エゴ」の引き出しを無理やりこじ開けてしまう力がある。
美しすぎる背景描写と、泥臭く情けない人間の心理描写。この強烈なコントラストこそが、新海誠という作家の真骨頂であり、私たちが今もなお、踏切の警報機の音を聞くたびに胸をざわつかせる理由なのだ。 (出典: 秒速 5 センチ メートル 気持ち 悪い(Yahoo!ニュース))