このホテルの真骨頂は、すべての客室が東シナ海に向かって開かれている点にある。ドアを開けた瞬間、目の前の視界を埋め尽くすエメラルドグリーンの大パノラマ。波打ち際までの距離はほんのわずかだ。高層階から見渡す水平線も息をのむ美しさだが、波の揺らぎと音を間近で体感できる低層階の趣も実に味わい深い。
朝は朝日に煌めく海の光で目覚め、夕刻には茜色に染まる空と海を眺めながらゆったりとグラスを傾ける。時間ごとにその表情を変える名護湾の風景こそが、最高のインテリアなのだ。人工的な豪華さに頼るのではなく、自然の美しさそのものを主役に据えた空間設計が、日々のストレスで凝り固まった心をじわじわと解きほぐしていく。