長年親しまれてきたSCP-173の写真ですが、2026年2月、SCP財団の公式Wikiから完全に画像が削除されました。長年アイコンとして定着していたビジュアルがなぜ突然姿を消したのでしょうか。
最大の理由は、「クリエイティブ・コモンズ・ライセンス(CC BY-SA 3.0)」との根本的な矛盾にありました。SCP財団のテキストコンテンツは、クレジット表記を行えば商用利用や二次創作の改変が自由に認められるオープンなライセンスを採用しています。しかし、加藤泉氏の彫刻『無題2004』は、著作権が加藤氏本人に帰属する完全な保護作品です。
初期の段階で、SCP運営側は加藤氏にコンタクトを取り、「非営利かつSCP-173の文脈でのみ、ファン活動としてWikiへの掲載を黙認する」という極めて特例的な許可を得ていました。しかし、SCPコンテンツの商業化(ゲーム化、グッズ化、書籍化など)が世界規模で拡大するにつれ、無断で彫刻の意匠を商用利用する悪質な第三者が後を絶たなくなりました。
「加藤氏の著作権と芸術家としての名誉を守る」「財団本来のオープンライセンスの理念を健全に保つ」ため、財団管理部は苦渋の決断として、2026年2月14日をもって画像の完全削除に踏み切ったのです。