昭和文化の熱狂は、国内にとどまらない。80年代の日本のシティポップが海外の配信プラットフォームでチャートを席巻してから数年、その波はアニメや特撮、劇画グラフィックへと急速に広がっている。海外の都市部では、昭和の日本語ロゴがあしらわれたアパレルを身に着ける若者を頻繁に見かけるようになった。
なぜ昭和のIP(知的財産)がこれほど力強いのか。海外の音楽プロデューサーは「当時の日本のポップ文化には、経済的豊かさと技術的野心が融合した独特のエネルギーがあった」と分析する。洗練されたメロディラインと都市生活の哀愁が織りなす世界観は、国境や時代を超えて現代の若者の心に深く突き刺さっている。