世界的なインフレの波が押し寄せる2026年においても、梅田の呑んべえたちが頑なに守り続ける聖域がある。大阪駅前ビル(第1〜第4ビル)に広がる巨大な地下街だ。
「生ビール1杯200円台」「ハイボール190円」「おまかせ串揚げ3本とドリンクで1,000円ポッキリ」。各店が店頭に掲げる手書きの看板は、まさにコスパの激戦区であることを物語っている。しかし、単に価格を下げるだけではない。旬の魚介を仕入れる独自ルートを開拓したり、店主自らが仕込む本格的な手作り惣菜を看板にしたりと、企業努力の限界に挑む姿勢がそこにはある。1,000円札1枚でどれだけの満足感を得られるか。店側と客側の知恵比べが、今日も暗闇の地下街で繰り広げられている。