かつてはトレンディドラマからアクション、重厚な社会派作品まで、端正なルックスと圧倒的な存在感で引っ張りだこだった佐藤も、今や日本映画界を代表する大ベテランとなった。彼にとって、年齢を重ねること、そしてそれに伴う肉体の変化は、決してネガティブなものではない。
インタビューで彼はかつて、「若い頃のようなギラギラしたエネルギーは出せなくなっても、枯れていくからこそ出せる色気や説得力がある」と語っていた。痩せることで浮き出る骨格や、深く刻まれた皺は、彼にとって役者としての新たな武器なのだ。美しく整えられた若さだけが価値を持つ時代は終わり、生々しい人間の生き様を体現できる役者として、彼の価値はさらに高まっている。