古い無機質なスレート屋根や高い天井、無骨なシャッター。かつては効率だけを追求した荷揚げ場だった構造が、現代のクリエイターにとっては最高のキャンバスに映る。新築の商業施設には決して真似できない独特の「時間の厚み」が、空間全体に漂っているからだ。
天井高4メートルを超える開放感は、現代のアートギャラリーや大型エスプレッソマシンを構えるカフェに完璧にフィットする。壁面の傷やペンキの剥げすらも、ヴィンテージデザインとしての価値を纏う。整然と区画整理された昭和の街並みが、歩行者天国のような回遊性を生み出している点も見逃せない。