こうした意識の変化は、経済の領域にも地殻変動を起こしている。
これまで「挙式・披露宴・子育て」を一本道のビジネスモデルとしてきたブライダル業界は、結婚後のパートナーシップ構築やバウリニューアル(結婚記念の再誓い)など、夫婦二人で過ごす長期的ライフスタイルをサポートする新サービスへとシフトし始めた。また、多様化する生き方の中で生じる夫婦間の意見の相違や揺らぎに寄り添うメンタルヘルスケア産業も急速に拡大している。
カウンセリングやペアワークショップの活用は普及しており、「子どもを持たない選択」をした夫婦が、自らの絆を育み、心の健康を保つための社会的インフラはかつてないほど整いつつある。