規制当局の最大の障壁は、やはり国境の壁だ。サーバーが設置されている国や地域が、著作権法に対して寛容であったり、司法共助の枠組みの外にあったりする場合、日本国内からの法的アプローチは極めて困難になる。捜査の手が及ばない「防弾ホスティング」と呼ばれるサービスを利用し、追跡をあざ笑うかのようにドメインを切り替える手口は、もはや組織犯罪の領域に達している。
「一つ潰せば、翌日には三つ新しいクローンが立ち上がる」と、ある業界関係者はため息をつく。この構造的な問題を根本から解決する決定打は、未だ見つかっていない。