1995年11月に新潮社から刊行された羽賀研二 梅宮アンナ 写真集 アンナ愛の日記は、発売と同時に出版界と芸能界に前代未聞の衝撃をもたらしました。女性ファッション誌『JJ』の専属トップモデルとして絶大な人気を誇っていた梅宮アンナ氏と、稀代のモテ男として知られた羽賀研二氏が、カメラの前で大胆な姿を披露したからです。
この歴史的一冊の撮影を手がけたのは、時代を切り取る巨匠・篠山紀信氏でした。篠山氏による圧倒的な映像美と構成力は、スキャンダラスな男女関係を芸術の域にまで押し上げたと評された一方で、世間が最も注視したのはその生々しい出版理由でした。当時、羽賀氏には不動産投資の失敗や派手な生活に伴う数億円規模の借金を抱えているとの報道が過熱しており、この写真集の出版は「アンナを巻き込んだ借金返済のための換金企画ではないか」という強い借金返済疑惑が持ち上がったのです。
芸能関係者の証言や当時の報道資料によると、二人に支払われた当時のギャラは契約金や印税を含めて3,000万〜5,000万円以上に達したと推計されています。アンナ氏は後年の手記や特番インタビューで「彼を助けたい一心だった」「二人の愛の証を残したかった」と述懐していますが、世間の目には「純粋な恋愛感情を利用された危険な賭け」として映り、ワイドショーは連日この問題をトップニュースで報じ続けました。